ぐるっとおでかけ阪神北 ひょうご北摂ツーリズムガイド

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/ シーズンセレクション 2月 /
  • ■世界に誇る、唯一無二のエンターテイメント
    阪神北を代表する舞台芸術といえば、やっぱり『宝塚歌劇』。
    大正デモクラシーの自由な雰囲気の中、小林一三によって創設された宝塚唱歌隊(=のちの宝塚歌劇団)は、1914年(大正3年)、箕面有馬電気軌道(現在の阪急電鉄)によって宝塚の地に建設された娯楽施設「宝塚新温泉」内のパラダイス劇場で、初公演を行うこととなりました(初公演では「宝塚少女歌劇養成会」と呼称)。
    かわいらしい少女たちが歌と踊りを披露するこの企画は大いに歓迎され、1924年(大正13年)には4,000人収容の旧宝塚大劇場が開場する運びとなりました。
    1927年(昭和2年)に日本最初のレビューである「吾が巴里よ<モン・パリ>」を上演。
    従来の形式をうちやぶった新しい舞台として話題を呼び、宝塚歌劇は全国に知られていくこととなります。
    しかし、時代は戦争に突入。終戦間近の1944年(昭和19年)には劇場閉鎖を余儀なくされました。
    1946年(昭和21年)に公演を再開してからは、1951年(昭和26年)上演「虞美人」のロングラン大ヒット、1960年(昭和35年)の「華麗なる千拍子」は芸術祭賞受賞、1968年(昭和43年)の「ウエストサイド物語」が芸術祭賞大賞を受賞するなどのヒットが続きます。
    そして1974年(昭和49年)には、今なお歌劇ファンに支持される「ベルサイユのばら」が大成功を博し、宝塚歌劇の人気を不動のものとしました。
    1992年(平成4年)には、70年近くにわたり愛されてきた旧宝塚大劇場が閉場し、翌年、新・宝塚大劇場へと生まれ変わりました。
    2014年(平成26年)、宝塚歌劇は100周年を迎えました。これからも、華やかで夢のような舞台を上演し、多くの人々を魅了し続けます。


    ■華麗なる豆まき
    中山寺で古くから行われている節分の行事「追儺式(ついなしき)」が、宝塚歌劇団によって分かりやすく演出されます。
    人間の邪念を示す、黄(貪・とん)・赤(瞋・じん)・緑(痴・ち)の邪鬼が登場し、金棒を振り回して大暴れします。宝塚歌劇団が扮する(誰が登場するかはお楽しみ)観音様に諭され、改心して福・禄・寿の善神に変身するまでを描いた音楽法要が披露されます。その後は、宝塚歌劇団生の福娘と福男たちによる招福豆まき式が午後2回(13時・15時)行われます。将来の大スターとともに、1年の厄を払い、幸福を願いましょう。
  • ■プロ・アマの実力者が集まった市民オペラ
    毎年3月に東リ いたみホールで開催される『伊丹市民オペラ』は、プロ・アマを問わずオーディションに合格した実力派が出演します。
    日頃オペラに触れる機会が少ない人にも気軽に楽しめ、本格的な舞台を身近に感じることができます。

    ■闇に浮かび上がる幽玄の薪能 (おもろ能)
    川西おもろ能は、1991年(平成3年)、世界的に有名な彫刻家 故・流政之(ながれまさゆき)さんが、けやき坂中央公園に御影石で石舞台「おもろ座」を制作したのをきっかけに、清和源氏発祥の地・川西に「薪能を」と翌年の1992年(平成4年)から始められました。
    以来、毎年10月に開催されてきました。2013年(平成25年)からは、重要無形文化財能楽総合指定保持者のシテ方金春流能楽師 金春穂高(こんぱるほだか)氏を迎えて開催されています。夕闇の中、かがり火がともる石舞台の上で演じられる能に、幽玄の世界を感じることができます。
  • 【伊丹市】
    ■アイホール(伊丹市立演劇ホール)
    伊丹市伊丹2-4-1 Tel.072-782-2000 / JR「伊丹駅」前
    演劇とダンスの公演が中心の小劇場。
    使用目的に応じて自由な空間づくりができるイベントホールと、稽古や会議に使えるカルチャールーム2室があります。

    ■東リ いたみホール(伊丹市立文化会館)
    伊丹市宮ノ前1-1-3 Tel.072-778-8788/阪急「伊丹駅」から徒歩3分、またはJR「伊丹駅」から徒歩8分
    「芸術・文化への入り口」をコンセプトに様々なジャンルの公演を開催。
    1202席(うち車椅子席2席)の大ホール、中ホール、多目的ホール他、練習室や会議室などが揃っています。

    ■伊丹アイフォニックホール(伊丹市立音楽ホール)
    伊丹市宮ノ前1-3-30 Tel.072-780-2110/阪急「伊丹駅」から徒歩4分、JR「伊丹駅」から徒歩7分
    音響効果にすぐれ、クラシック向けのメインホールは502席(うち車椅子席4席)。
    移動席70の小ホール(2室)、練習室(3室)もあります。

    【宝塚市】
    ■宝塚市立文化施設ベガ・ホール
    宝塚市清荒神1-2-18 Tel.0797-84-6192/阪急「清荒神駅」から徒歩1分
    パイプ総本数が1468本という大きなパイプオルガンを備え、音響効果を高めるため、壁面全てを1枚ずつ手割りのレンガ造りにするなどの工夫がされています(固定席数372席)。
    他に、リハーサル室(グランドピアノあり)、会議室、控室があります。

    ■宝塚市立文化施設ソリオホール
    宝塚市栄町2-1-1 Tel.0797-81-8200/阪急「宝塚駅」下車すぐ
    通常の舞台形式のほか、センターステージなどの多彩な演出にも対応する多目的ホール。
    座席数は通常300席、別に親子室には9席あります。

    ■宝塚市立宝塚文化創造館
    宝塚市武庫川町6-12 Tel. 0797-87-1136/阪急「宝塚南口」駅下車徒歩10分
    1935年(昭和10年)に建てられたモダニズム様式の建物で、1998年(平成10年)まで宝塚音楽学校本校舎として使用され、その活動の痕跡は建物内部の階段など至る所に残されています。
    また、2階のすみれミュージアムでは、宝塚音楽学校での予科・本科の2年間を追った写真や、授業で使用された教材の展示をご覧頂けます。歴代ポスターの展示や120インチのスクリーンでの宝塚歌劇にまつわる映像の上映など、様々な角度から宝塚音楽学校・宝塚歌劇を堪能できます。

    【川西市】
    ■川西市キセラホール
    川西市火打1丁目12番16号 Tel.072-757-1920/阪急電鉄「川西能勢口駅」から徒歩約15分、または能勢電鉄「絹延橋駅」から徒歩約5分、または阪急バス日高町バス停下車徒歩約10分
    文化施設と福祉・保健・公民館機能をあわせもつ複合施設となっています。音楽・演劇・舞踊・映画・講演などに使用できるホール(固定席1000席(車椅子5席))、大会議室、多目的スタジオA・B、共用会議室、ライブラリーコーナー、調理室、和室、視聴覚室などの施設があります。

    ■川西市みつなかホール
    川西市小花2-7-2 Tel.072-740-1117/阪急電鉄宝塚線・能勢電鉄「川西能勢口駅」東口から徒歩5分、JR宝塚線「川西池田駅」から東へ徒歩12分
    音楽主体のホール。
    演劇・舞踊・映画・講演などにも使用できます。
    客席は固定席480席(車椅子席4席)。
    他に、文化サロン、セミナー室、スタジオなどの施設があります。
    ※令和3年1月~10月まで天井の工事のため、メインホールが使用できません。

    【三田市】
    ■三田市総合文化センター(郷の音ホール)
    三田市天神1-3-1 Tel.079-559-8100/JR・神戸電鉄「三田駅」下車 徒歩約12分
    集会や式典、文化祭や発表会などの催しから、舞台芸術や本格的なコンサートまで対応できる高い機能を備えた大ホール(1,000席)、小編成のクラシック音楽を最適の音響で演奏・鑑賞できる小ホール(369席)を備えています。
    他に、展示室、和室、会議室、練習室などがあります。

    【猪名川町】
    ■猪名川町文化体育館(イナホール)
    猪名川町白金1-74-24 Tel.072-766-7400/能勢電鉄「日生中央駅」から「阪急川西能勢口行」の阪急バス「パークタウン中央(イナホール前)」、または阪急電鉄「川西能勢口駅」から「日生中央行」の阪急バス「パークタウン中央(イナホール前)」下車
    芸術文化・スポーツ活動に対応できる施設。
    体育備品、舞台備品、グランドピアノなどが設備される大ホール(座席数1034席)や小ホール(座席数200席)、会議室、リハーサル室などがあります。

イベント紹介

第22回 たからの市

中西 學 創作活動40周年記念展 「滑らかな多様体―The Scope of Topology―」