〈里山とは〉
町や集落に隣接し、人の営みの影響を受け育まれた自然や森・山を指します。
川西市黒川地区の里山は「にほんの里100選」や兵庫県阪神北県民局「北摂里山34」に選定され、古文書にも記録されている歴史性や文化性、ほとんどの里山が放置林となった現在も輪伐によるパッチワーク状が見られる景観性や生物多様性などさまざまな観点から「日本一の里山」と称され、古き良き日本の景観が現在も維持されています。
★一面の桜を満喫!黒川・桜の森
妙見山登山口から里山の景観を楽しみながら進むと、地域ボランティアが市民の憩いの森を目指して整備を続けている「黒川・桜の森」が見えてきます。
春には、かつて薪炭の生産地であった森に、野生の桜・エドヒガンやヤマザクラが美しく咲き誇ります。ハイキングを楽しむことができる道もあり、澄んだ空気と里山の景観を楽しむことができます。
↑黒川・桜の森
↑シンボルツリーの「微笑み桜」
★日本一の里山である理由のひとつ~「菊炭」生産地の歴史
豊臣秀吉の時代から茶の湯炭の高級品として愛用されてきた炭の一種「菊炭」。
良質なクヌギの木が採れる黒川地区で作られる菊炭は、クヌギ特有のずっしりとして火付けの良い材質や見た目の美しさが人々を魅了し、日本の茶を大成した千利休に重宝されたことからも「一庫炭(ひとくらずみ)」として名をはせ、日本全国の茶人に長年愛されてきました。
1960年代に日本全国に電気やガスが普及し生活様式が大きく変わると、炭焼き産業は一気に衰退してしまいましたが、今でも黒川の里山保全・伝統継承のシンボルとして、1軒の農家が炭焼商を営んでおられます。
↑断面が菊の花びらのように見えることから「菊炭」と呼ばれる
★黒川公民館(旧黒川小学校)で一世紀を超える歴史に想いをはせる
黒川地区の中ほどにある黒川小学校は1904年に建てられた木造校舎が残る川西市最古の小学校です。現在は休校状態ですが、黒川公民館として利用されています。校舎内は間取りだけでなく、教室内の黒板や机・椅子などがそのまま保存されています。かつての日本の教育現場の様子をうかがうことができ、タイムスリップしてきたような懐かしい思いがします。
〈近隣スポット〉
黒川地区周辺には自然を満喫できるおすすめ施設がたくさんあります!
★黒川ダリヤ園
https://visithanshin.jp/spot/1044/
★知明湖キャンプ場
https://visithanshin.jp/spot/484/
★妙見山
https://visithanshin.jp/spot/478/
その他、川西市のスポットはこちら♪
https://visithanshin.jp/area/kawanishi/