兵庫県の南東部に位置し、神戸、大阪、京都などからのアクセスも良い猪名川町。町名の由来にもなっている猪名川が南北に走るこの町は、美しい自然と歴史の宝庫です。
今回はそんな猪名川町の魅力を発信されている「猪名川町観光ボランティアガイドの会」の西尾会長に、活動内容や町の見どころについてインタビューしてきました。
西尾会長
猪名川町観光ボランティアガイドの会
ボランティアガイドの会は、猪名川町が2003年に、関西地域の歴史の舞台を訪ねながら歴史と魅力を体感できるルート「歴史街道」のモデル地区の認定を受け、さらに内閣総理大臣が認定する地域再生計画として「清流に育まれた太閤伝説と木喰の郷創生計画」が2004年に認定されたことをきっかけに発足しました。ハード面として猪名川町の人気観光スポット多田銀銅山の案内施設「悠久の館」が建設され、ソフト面として観光ボランティアガイドが2007年に誕生しました。
発足直後から参加している西尾会長は、研修期間に猪名川町にある観光資源の勉強はもちろん、関西の人気観光地に赴いてガイドの勉強を行ったり、バスガイドの方を招いてガイド中の立ち位置のポイントや発声法を教わったりと、細かい部分まで研修を受けたそうです。
悠久の館 木喰仏
研修中の様子
常に30人程度の会員がいらっしゃるというボランティアガイドの会のメンバーは、現役で働いている方から、本業を退職して何年も経った方もいて、年齢層も様々。
さらに驚いたことにメンバーの中で猪名川町出身の方は1名のみで、その他は移住して来られた方なんだそう。
「出身地はバラバラですが、皆さん共通して言えるのは『猪名川町が大好き』ということです」ご自身も移住者のお一人だという西尾会長はそうおっしゃいます。
活動内容について
定番のツアーガイドの他にも、道の駅にあるブースでの観光案内や、各種イベント開催時には会場での案内も行っているというボランティアガイドの皆さん。中でも観光ガイドの8~9割は、国史跡にも指定されている「多田銀銅山遺跡」の案内で、観光シーズンには多田銀銅山遺跡にボランティアガイドが常駐して案内を行っているのだそう。
また、猪名川町観光協会とのタイアップで「いながわ名所八景」を企画し、名所を巡るツアーなども行っています。
ガイド中の様子
多田銀銅山遺跡 銀山地区
多田銀銅山遺跡では、平安時代末期(12世紀後半)から1973年の閉山まで、銀と銅の採掘と製錬が行われていました。
多田銀銅山悠久の館では、多田銀銅山に関する絵図、鉱石や鉱山道具を展示しています。また、悠久の館より北600mにある青木間歩では坑道内を見学することができます。
住所:猪名川町銀山 長家前4-1
アクセス:能勢電鉄「日生中央」駅より阪急バス「銀山口」停留所または「白金2丁目」停留所から徒歩約20分
大野山
いながわ名所八景の一つ「大野山」では、阪神地域最高峰から大パノラマの絶景、初夏にはあたり一面にあじさいが咲き誇ります。
住所:猪名川町柏原字尾野ケ嶽1-1
アクセス:新名神高速道路川西インターから車で約40分
↓大野山についてはこちらの記事でも紹介しています↓
https://visithanshin.jp/news/1505/
ボランティアガイドの方が伝えたい猪名川町の魅力
豊かな自然に囲まれ、なんと町の80%が猪名川渓谷県立自然公園に指定されている猪名川町。「町を南北に流れる猪名川と山々に囲まれた環境で、水と空気、そしてそこで育った新鮮なお野菜がおいしい」と西尾会長は語ります。
しかし猪名川町の魅力はそれだけではありません。歴史街道にまつわる多田銀銅山遺跡や木喰仏といった歴史や、町内に約170体もの彫刻が点在する「猪名川 彫刻の道」のアート、さらに猪肉料理や猪名川町にあるパン屋さんが個性を競う、通称「いなパン」といったグルメも魅力の一つです。
「猪名川 彫刻の道」は、彫刻作家・鈴木政夫氏が「ふるさとをつくってほしい」という思いから愛をテーマにした彫刻を制作、寄贈したもの。日生ニュータウンを中心に町の一部として至る所に佇む彫刻たちは、子供から大人まで町民の方々に親しまれています。「住宅地の中で車止めとして設置されているものもあって、一つひとつ表情も違って面白いですよ」と西尾会長もおすすめしてくれました。
「囲炉裏茶屋 里の家」は日本らしさが漂う武家屋敷の外観が素敵なお食事処で、同じく西尾会長おすすめスポットの一つ。囲炉裏を囲んで、猪肉料理をはじめとした猪名川町産食材がいただけます。
住所:猪名川町島字内垣内23
アクセス:能勢電鉄「日生中央」駅より阪急バス「杉生」停留所から徒歩3分
いながわパンマップで気になるパン屋さんを見つけて、猪名川町のパン屋さんを巡ってみては?こちらのマップは猪名川町商工会や兵庫県阪神北県民局窓口のほか、道の駅いながわや宝塚北サービスエリア、掲載店舗で手に取っていただけます。
インタビュー中、これまでのボランティアガイドの会としての活動や、町の魅力について本当に楽しそうに話される西尾会長からは終始、猪名川町への愛を感じました。
静思館 屏風岩
自然と歴史と共に育まれた日本の原風景が残る町、猪名川町。
西尾会長を筆頭に、猪名川町が大好きな観光ボランティアガイドの方々が皆さんをお迎えするこの町へ、ぜひ一度足を運んでみてください!
↓猪名川町観光ボランティアガイドへのお申込み、お問い合わせはこちら↓
猪名川町観光ボランティアガイド事務局(猪名川町役場 企画総務部 企画政策課広報戦略室内)
TEL: 072-766-8707
FAX: 072-766-8902
Email: guide@town.inagawa.lg.jp
〈関連記事の紹介〉
歴史好き必見!猪名川で日本の歴史を知る1日コース
https://visithanshin.jp/news/1795/
「そば」といえば猪名川町!
https://visithanshin.jp/news/1639/