宝塚市にある「大本山 中山寺」は約1400年前に聖徳太子が創建したと伝えられる古刹。古くから安産祈願・子授け祈願のお寺として知られています。皇室をはじめ、源頼朝や豊臣秀吉などの武家からも篤く信仰を集めたそうです。
広い境内には、たくさんの建物やお堂があり、参拝だけではなく、日本の歴史や伝統文化に触れることができる場所でもあります。また、桜をはじめ、梅や藤、イチョウなど四季折々の風景も楽しめます。
入口にある山門は本瓦葺の二階建ての門。兵庫県の文化財にも指定されています。悪いものが境内に入り込まないように守護するという意味で、門の左右には仁王像が鎮座しています。昔はこの山門の上から遠く海(大阪湾)を望むことができたそうで、「望海楼」とも呼ばれています。
中山寺の本堂には、中山寺の本尊、国の重要文化財である十一面観音菩薩立像が祀られています。普段は秘仏となっていますが、毎月18日にお姿を拝見することができます。
また、毎年の8月9日には、三十三観音が中山寺の本堂に来迎される「星下り大会式」が行われます。この日に中山寺へ参拝すると、四万六千日参拝したのと同じ功徳が得られるといわれています。
*2021年の「星下り大会式」は新型コロナウィルスの流行で規模を縮小しました。
境内の中でとても目立っている色鮮やかな五重塔。約400年前の戦火で焼失し、2017年に再建されました。「青龍塔」と名付けられ、日本では珍しい青色であるのが特徴です。
本堂から約2kmの山道を進んだ所にある「奥之院」。拝殿の西側に、「大悲水(白鳥水)」と呼ばれる湧き水があり、ご利益を求め、水筒などを持参してお参りする方も多いです。
境内には、生まれ年の干支によって、守本尊といわれるご縁のある仏さまが祀られている本尊奉安所があります。自身とご縁のある仏さまを探してみてはいかが。
卯年(兔年)と酉年(鶏年)の「総持院」
戌年(犬年)と亥年(猪年)の「華蔵院」
未年(羊年)と申年(猿年)の「宝蔵院」
丑年(牛年)と寅年(虎年)の「成就院」
辰年(龍年)巳年(蛇年)の「観音院」
午年(馬年)の「寿老神堂」
子年(鼠年)の「大黒堂」
喫茶店「梵天」
境内にある喫茶店「梵天」でいただける「蓮ごはん」は中山寺の名物とも言えます。蓮の葉で包まれたもち米のおむすびです。もち米はぎんなんや油揚げ、雪菜の漬もの、クコの実などで味付けされています。持ち帰りもできます。
境内には、エスカレーターやエレベーター、ベビーシート、授乳室、おむつ替え台などが完備され、小さい子供連れの方、お年寄りや体が不自由な方でも快適に周ることできます。
中山寺は、参拝する以外にも、建物自体の見所がたくさんあり、境内をじっくり散策するために訪れるのもいいでしょう!
大願塔
五百羅漢堂
宝塚の街を広く見渡せる場所もあります。
大本山 中山寺
住所:宝塚市中山寺2丁目11-1
アクセス:
阪急「中山観音駅」より徒歩1分
JR「中山寺駅」より徒歩10分
https://www.nakayamadera.or.jp/
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