宝塚市の「かまどの神様」として知られる清荒神清澄寺は、通称「荒神さん」と呼ばれ親しまれていま
す。今回は秋の「荒神さん」にお参りにいってきました!
まずは「荒神さん」参道をご紹介します。この参道は、阪急清荒神駅から始まります。参道は約1.2キロ
、徒歩30分ほどの緩やかな坂道に、約100店舗以上のお店が立ち並んでいます。お土産のほか、神具・
仏具・雑貨・植木や食堂・カフェなどのお店を見ながら、自然も満喫できる楽しい道です。
駅からすぐ、清荒神市場の入り口にある北川精肉店には、名物の「宝塚コロッケ」をお目当てに営業時
間前から行列ができていました。
レトロで懐かしい雰囲気のある清荒神市場は、お買い物に便利な商店だけでなく、カフェなどの飲食店
もあります。
市場を通り抜けて参道にでると、昇り龍をイメージした横断幕がありました。清荒神の参道は、龍が天
に昇る姿のように見えることから、大変縁起の良い道とされています。
参道の店々を左右に見ながら上っていくと、参道と交差する有馬街道に出合い、その先に大きな鳥居が
ありました。額には、「日本第一清荒神」とあり、ここは古くから参拝口のシンボルとして親しまれて
きたことがうかがえます。
さて、参道と有馬街道の交差したところに設置された解説板によると、この有馬街道は16世紀後半、戦
国時代に活躍した有名な武将・黒田官兵衛にゆかりある地だそうです、伊丹の有岡城内の牢に囚われて
いた黒田官兵衛が1579(天正7)9月に救出され、「入牢生活で衰弱し、足腰が立たない」状態であっ
たため、戸板に乗せられて有馬街道を通り、有馬温泉で養生したそうです。2014年のNHK大河ドラマ
『軍師官兵衛』でご存じの方もいるかもしれませんね。
参道の中ほど、和菓子のお店「日の出庵」には、ヨモギ餅などが美味しそうに並んでいたので1つ購入
し、斜め向かいの「参道イベント広場」休憩スペースのベンチに腰掛け、おやつにいただきました。こ
のイベント広場は、2004年に荒神さんへ向かう人たちの参道休憩所として、設置されました。
駅から600メートルほど歩いてきました。右側の道は中山寺へ通じていて、ここから2.1キロのハイキン
グが楽しめます。
大きな狸の置物が目印のお寿司屋「清荒神参道 末廣すし」に入ってみました。名物は海苔で巻いた鯖
寿司。小ぶりながら身の厚いしめ鯖の酢加減も良く、上品なお味とボリュームに満足感たっぷり。窓か
らの自然あふれる風景を眺めながら、美味しくいただきました。
高速道路の高架をくぐり抜けると、美味しそうなお饅頭と栗赤飯のお店が。こちらも美味しそう!
この1対の大きな石燈篭は、「三宝荒神様の大燈篭」として知られ、高さ約8メートルもあります。灯篭の
側面には、1922(大正11)年建立とあり、清荒神清澄寺の特信者の方によって奉納されたそうです。宝
珠は三宝荒神様の紋章の形に作られています。1995(平成7)年の阪神・淡路大震災において一部被害
を受けましたが、無事に修復されました。
みそぎ橋(祓禊橋)に到着しました。1911(明治44)年に設置され、その建立前には、参拝者の方たちは
直接、荒神川に降りて身体を清めてからお参りしたそうです。現在はこのみそぎ橋を渡れば、御祓され
たのと同じになるのだそうです。ここは、現世と神聖なる場所との境界でした。いざ気持ちを清らかに
して参拝に向かいましょう。
荒神さんまでは、最寄り駅の阪急清荒神駅から参道商店街をぶらぶら歩くもよし、また日曜日・祝日限
定ですが、宝塚駅から参道の終わりまでを運行している(4月1日~9月30日は運休)バスに乗ること
もできます。バスを利用する場合も、下りは楽しい清荒神参道商店街を散策しながら、お帰りになるの
はいかがでしょうか。
駐車場から荒神さんまで、荒神さん名物のかたやきせんべいや漬物などのお店が続きます。さて、清荒
神清澄寺の山門が見えてきました。次回は、清荒神清澄寺をじっくりご案内します。
清荒神参道商店会ホームページ http://www.koujinsando.net/
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