兵庫県立一庫公園は、川西市にある一庫ダムにより生まれた人工湖「知明湖(ちみょうこ)」に面した公園です。一庫公園は、「日本一の里山」と称される自然豊かな里山が残された地域に隣接しており、草木や花、生き物など四季折々の自然を堪能することができ、週末には家族連れやウォーキングに訪れる人々で賑わいます。
そんな一庫公園の見どころをご紹介します。
一庫公園は、能勢電鉄の山下駅から路線バスで約7分、そこから徒歩30分程度のところにあります。バスの便数が限られているので、車の利用がおすすめです。(駐車場は無料です)
徒歩の場合は、湖の西側に架かる「知明さくら橋」を渡って右折、湖畔沿いに歩いて行くと「森の広場」への上り口「出合いの谷」が見えてきます。金属製のモニュメントが目印です。
上り口前にあるデッキからは、雄大な一庫ダムを正面から眺めることができます。
公園が広がる丘へと続く階段は360段。鳥の鳴き声が聞こえる森の中は日常の喧騒を忘れさせてくれます。階段の途中にはベンチもあるので休憩しながら歩けます。
階段を上りきると、広大な公園に到着です。芝が美しい「森の広場」や、丘の傾斜を利用して夏には水が流される水遊び場として人気の「丘の流れ」、2021年4月にリニューアルオープンしたばかりの遊具のある「森の遊び場」など、過ごし方は様々。草木に囲まれた公園内をウォーキングするだけでもリラックスできます。
ちょっと一息つきたい時には、一庫ダムを一望できるテラス席がおすすめです。目の前に広がる四季折々の表情を見せる自然に癒されること間違いなし。
遊ぶだけでなく、歴史や自然を学ぶことができるのも一庫公園の特徴の一つ。
公園内にあるネイチャーセンターでは、一庫公園の様々な動植物や、古くからこの辺りに植林されたクヌギを焼いて作られてきた「一庫炭」についても学ぶことができます。
菊の花のような美しい断面が特徴の「一庫炭」は別名「菊炭」と呼ばれており、茶の湯で珍重され茶道用の炭として好まれているのだとか。
公園内には炭焼き窯もあり、今も年に2回炭焼きのイベントが開催されています。
他にも、ネイチャーセンター裏にある「自然観察の森」では、一庫炭が作られていた炭焼き窯跡や多様な植物、昆虫などについて観察しながら学ぶことができます。
都会の喧騒から離れた自然豊かな一庫公園で、リフレッシュ気分を味わってみてはいかがでしょうか。
住所:川西市国崎字知明1-6
アクセス:
【公共機関でお越しの際】能勢電鉄の山下駅から路線バス(*バスの便数が限られています)で約7分→長原バス停から徒歩30分程度
【車でお越しの際】国道173号→県道604号→知明りんどう橋を渡って「丘の駐車場」または「湖畔の駐車場*」へ
*「湖畔の駐車場」から「森の広場」へは階段の利用となります。